お母さんにはいつも笑っていてほしい。
でも常にお母さんは闘っていて、とっても忙しくてかんばっているんです。
しかも心配事はたくさん。
当然、悩みのたねもいっぱい。
そんな“悩みのたね”、少しでも解決のお手伝いができればと、よくある質問を載せてみます。
悩みのたね その14 夜型生活はむし歯になりやすい・・・!?
歯科衛生士の財部です。
あっという間にGWが終わってしまった、、と感じたのは私だけでしょうか。
3月、4月は環境が変わり毎年気忙しいですよね。
新しい環境でそれぞれスタートしたことでしょう。
改めてご入学、ご進級おめでとうございます。
新しい生活もようやく慣れた頃でしょうか、でもまだ依然としてコロナを取り巻く環境は変わらずマスク無しでの生活は難しく、リモートや、在宅などで何となく生活リズムが、、と思い当たる方もおられるはず。
当院に、むし歯が痛くて、と急患で来る方、重度のむし歯治療中の方には気になる共通点があるのです。
それは、
●就寝時間が21、22時またはそれより遅いこと。
●夕食時間が遅い傾向にある。
という点です。
夜型の生活リズムは
むし歯のリスクを高める
これは私の前勤務歯科医の恩師の母校、北海道大学からのリポートです。
①「就寝時間や夕食時間が遅い子や夕食を決まった時間に食べていない子」
は、むし歯が多いことがわかっています。
夕食を遅く食べる子は就寝時間も遅いという傾向が・・・
②「夜型の生活習慣がむし歯発生に及ぼす影響」
は、永久歯列(高学年)の小児より乳歯列(幼児、低学年)の小児の方が大きい!ことが報告されています。
これは、年少児ほど睡眠や食事などの生活習慣の乱れが、体の『サーカディアンリズム』に及ぼす影響が大きいことが原因と考えられてます。
※サーカディアンリズムとは、血圧や体温など体の機能にみられる約24時間周期のリズムのこと。
なぜ、①のように夜型の生活習慣だとむし歯になりやすいかというと、以下のように説明されています。
むし歯のリスクを高める理由
「むし歯はミュータンスレンサ球菌を中心とする細菌が、糖質を摂取して産生する酸により起こる疾患ですが、むし歯の初発は多くの場合が小児期です。
夜型の生活習慣をもつ子は、夜遅くに食事や間食をします。
夜間は唾液が減少し防御機構が弱まるため、細菌が増え、むし歯発生・進行のリスクが高まると考えられます。」
夜型の生活習慣はお口の健康にも影響するんだね
北海道大学のホームページでは詳しい図も見られますのでご興味ある方はチェックしてみて下さい。
なかなか、生活リズムを変えるのは、わかっていても難しい事です。
少しでも不安や悩みを一緒に考えるべく当院では、予防方法などそれぞれお子さまの年齢などにあったアドバイスを行っています。
むし歯のことをよく知れば怖くない!
わからないことなどご質問がございましたら、お声かけくださいね。
歯科衛生士 財部