お母さんにはいつも笑っていてほしい。
でも常にお母さんは闘っていて、とっても忙しくてかんばっているんです。
しかも心配事はたくさん。
当然、悩みのたねもいっぱい。
そんな“悩みのたね”、少しでも解決のお手伝いができればと、よくある質問を載せてみます。
悩みのたね その25 歯肉炎について
こんにちは!歯科衛生士の上水流です。
今回は大変増えている歯肉炎について2回に分けてお話させていただきます。
皆様のお子様は歯磨きの際に出血する、歯茎に赤みがあり、ぷくっと腫れていたりしないでしょうか?学校の歯科検診などでGOというところにチェックが付いていなかったでしょうか?
ちなみに、GOというのは軽度の歯肉炎があり経過をみていきましょうというものになります。最近では、このような患者さんが増えていると感じます。
ところで、そもそも『歯肉炎』とは何でしょうか?
代表的なものを3つほど紹介していこうとおもいます。
萌出性歯肉炎
6歳臼歯や12歳臼歯など、永久歯の奥歯が生えてくるときに良くみられる歯肉炎です。
永久歯は生え始めから生え終わるまで長い時間がかかります。その間は歯茎が部分的に被われている状態が続き、また、奥歯の永久歯は噛むところの溝が深く、そこに汚れがたまり炎症が起こりやすいのです。
ですが、奥歯だけに限らず、前歯が萌出する際にも歯茎を破って頭を出すため炎症は起こりやすいです。そのため、清潔にケアすることがとても大切になります。
思春期性歯肉炎
主に小学校高学年~中学生(10~15歳ごろ)に見られる歯肉炎です。
思春期の間はプロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが増え、血流量が増えると言われています。また、歯周病菌は女性ホルモンが豊富な環境を好む傾向にあり、女性ホルモンが深く関わっていることがわかっています。
その結果お口の細菌とホルモンの関係で、プラーク(歯の汚れ)や食物残渣への反応性が強くなり歯茎が腫れやすくなるのです。
そしてこの年代は、友達同士での自宅外の外食、塾で帰宅が遅くなったり、部活で忙しくなったりと食生活や生活習慣にも変化が出てくることも要因の一つです。
不潔性歯肉炎
歯磨きがしっかりとできておらず、磨けていない部分にプラークが溜まってしまったことが原因で起こる歯肉炎です。
歯茎が赤くぶよぶよしている状態で、歯磨きなどの軽い刺激で歯茎から出血してしまう状態になります。このタイプの歯肉炎は、汚れをしっかりと落とすことで改善が認められますが、歯ブラシをあてると痛いなどの理由から、自宅でのメンテナンスが難しかったり、歯茎からの出血を心配される親御さんも多いことから治りが遅れたりする場合があります。
歯科衛生士 上水流
歯肉炎にもいろいろな原因があるのね!